2012年9月24日月曜日

平清盛パブリックビューイング@銀座TAU

9月23日 平清盛パブリックビューイング@銀座TAU
19時会場 19時半開演 20時~ドラマビューイング「殿下乗合事件」 20時45分~21時半 トーク



7時に会場入り。指定席でした。席にはポストカードセットのおみやげあり。とてもうれしい…。

いそぴーとスタッフさんの前説。(ちょっと中座したので細かいことあんまり分かりません)
会場風景といそぴーのみ撮影OK、加藤さんは役者さんだから駄目、他のスタッフは一般人だから駄目、と。

磯「ドラマのPVというのは珍しい試み。NHKのドラマは放送時に撮影が終わっていることも多く、現場に視聴者の声が届かないが、大河ドラマは長いため徐々に盛り上がって、視聴者の声を現場に伝えて、現場からも何かを返すことが出来る」

ここで会場内に貼られていた盛絵の紹介。全キャラ入れたかったので倍率の高いキャラがいる。手作業で刷った。NHKは人が多いと思われてますが意外と少ない。自分の絵が貼られているという方が名乗り出る一幕も。


ここでいそぴー、台本を手に取る。今日は殿「下乗合事件」ですが、次回のサブタイトルは大河史上最も長いです。台本の表紙にも入り切らなくて2行にしました。

ここから先、公式の実況と重ねてレポります。赤が公式、黒が追加。
事実(だったと記憶していること)をメインにレポるので、口調が違います。実際はもっとゆるいです。

【いそPです】さあ、このあたりで、本日のゲスト・加藤虎ノ介さんの登場です。 #NHK #平清盛
加藤さん登場。黒いバンダナを巻き、グレーのインナーに白の開襟シャツ。後ろの方の席だったのでそこまでしか見えません。

【パブリックビューイング実況】加藤さん・いそっぴぃで、和気藹々と盛絵を拝見しています。 #NHK #平清盛
本日はおいでくださいまして~いえいえこちらこそ~みたいなゆるっとした会話があり、西光が描かれた盛絵(の入ったクリアフォルダ)プレゼント。
その場で広げて、格好良く描いてくれてますねとか、4コママンガがあるなど、ゆるーーーーく盛り上がる。

【パブリックビューイング実況】加藤さん、最近「実際に剃った」ということで…ぺろんとご披露いただきました!会場からは大きな拍手が!!!

虎「途中まで特殊メイクだったんですが、動きが激しくなるとズレるので、剃っちゃう?と。ちょっとネタバレですね。自分でも、特殊メイクの時と自前の時との境(ドラマ上のどこで変わってるか)がわからないです」

【パブリックビューイング実況】加藤さん「この番組は、人間の業が描かれていて、久しぶりにドーンとくる作品です」

虎「オファーが来る前から平清盛は見ていた。人の業を描いていて、久々にドーンと来る作品だと思っていた」

【パブリックビューイング実況】加藤さん「本人の中では、師光の頃と西光の頃では、特にお芝居は変えていません。信西のもとにいた頃よりは、政治家として大きくなっているので、そういう意味ではドーンとしていると思います」 #NHK #平清盛

磯「師光から西光に変わって、演技は何か変えました?」
虎「特に変えてはいませんが、西光になって後白河の側近となったことで、政治家としての存在感は増している。参考にした人は特にいないが、「ホワイトハウス」という映画の、トミー・ジブラーは西光と似ているかも。口が悪く、理想家」

【パブリックビューイング実況】加藤さんと磯さんで、考証と役作りについて熱いトークが繰り広げられています。交渉の先生から「自分がずっと研究してきた謎の人物が、こうして肉付けされて…」と喜んでおられたそうです。 #NHK #平清盛

虎「儀礼交渉の佐多先生とは西光をトークをさせてもらった。西光は悪いように描かれがちだが、これは後の時代に西光が都合の悪い人物だったからでしょう。彼は反清盛をはっきり打ち出せる筋の通った政治家だったと思う。佐多先生も、自分がずっと研究してきた謎の人物が、こうして肉体を持って存在していることを感慨深く思ってくださった」
磯「西光トークで盛り上がる人たちってあんまりいないよね」
虎「こんなにフューチャーされることもあんまりないですね」
磯「これからブレイクしていきますよ」
あと、柘植さんと西光のビジュアルを作るとき、髭はつけたいと言ったそうな。(メモに主語がないのですが、多分加藤さんが言った)

【パブリックビューイング実況】磯P「師光から西光で演技を変えていないというのは、脚本の時点からキャラクターが一貫していたということですか」加藤さん「そうです」という貴重な話が…。 #NHK #平清盛

(さっきと似たような話をしていたような)

【パブリックビューイング実況】後白河・成親・西光の関係について、裏話も交えてホットなトーク中です。 #NHK #平清盛

虎「成親役の吉沢君とは非常に楽しく演技している。36話(前回)の成親とか好きですねー。『小物が…』って吉沢君自身も成親を楽しんでいる。この二人は本当に相性が悪いし、ウマが合わない。その二人が一緒にいるから面白い」
磯「その対照的な二人を側近にしているあたりで後白河の器の大きさがわかります」
虎「松田くんは…法皇様だなぁと。独特のオーラが」

【パブリックビューイング実況】一昨日クランクアップされた、ということで加藤さんに大きな拍手が。しかし「まだ終わったという感じはしないですね。番組全体が終わらないと…」だとか。磯Pいわく、「後を引く番組」と、豊原さんも同じようなことを言っておられたそうです。 #NHK #平清盛
磯「重盛役の窪田くんも、明日から現場に来ないのが寂しいと言っていました」

【スタッフです】ツイッターからの質問に答えて、加藤さん。「常に、信西がそばにいる、という気持ちで演じています」とのこと。 #NHK #平清盛

虎「西光は『こんな時に殿がいればどうするか』というように、常に信西が側にいるような気持ちで演じています」
あまりにきれいにまとまったので、会場が「おお…」とどよめく。加藤さん若干のドヤ顔。
で、言葉を継いで「でも、あんまり役者がどう演じているかとか、どうでもいいんです。見ている方が感じたことが全てです」

【スタッフです】ツイッターからの質問に答えて、加藤さん。「着物の芝居ですが、貴族の衣装は本当に重たいので、つまづき率が高い」とのこと。松山さんも同じことを言われていたとか。 #NHK #平清盛
虎「法衣になったら楽になりました。これは松山君も同じだったそうで。吉沢くんなんかはずっとあの衣装だったのでかなり慣れています」
(ネタにされるほどもたついてたのは師光だけだったよと言いたい)

よどみなく喋っているようですが、この間にも「うーん(上を向く)」「……(目線が左→上→右と巡る)」「!(顔くしゃで笑う)」など、表情はかなり動いていました。
基本的にいそぴーが話がうまいので、いそぴー喋る、加藤さんが相槌と捕捉とトーク、間、いそぴーまとめる、でした。あまり話は広がらない。
時間が近づいてきたので、いそぴーと加藤さん下手にハケて本盛待機。

【パブリックビューイング実況】いよいよ平清盛パブリックビューイング開始。会場のモニタをNHKに切り替えたら、ダーウィンが来てました。みんなでダーウィンを見るのは不思議な気分…。 #NHK #平清盛


が、ダーウィン終わったらニュースになったので会場どよめく。通常通り始まって一安心。
磯「西光は今回の話ではあまり出てこないが、反清盛の勢力がうごめき出すのが今日。また、藤本さんは二つのエピソードを繋げて1つの大きな話に構成するのが上手く、今日もその構成です」

**********盛り中。周新のリアクション、麿たちの顔芸、京本さんのアイメイクの濃さのあたりで会場から笑いが起こる。

【パブリックビューイング実況】拍手に包まれ、37回終了しました!テロップが入らなくてよかった、と磯Pがほっとしています。 #NHK #平清盛

磯「ドラマを見ている人の生のリアクションはなかなか見られるものではない。非常に興味深い」

【パブリックビューイング実況】加藤さん「二代目の苦労が伝わってきた。大変でしょうね、ああいう父親をもつと」とのこと。 #NHK #平清盛
虎「いや~~~…二代目の苦労が伝わってきました…。大変ですよねぇ、ああいう父親を持つとね…」(という感じだった)

【パブリックビューイング実況】加藤さんと磯で、役者論について。「なりきる」ということについて、上川さんからいただいたコメントなども交えつつ、熱く語っています。
磯「加藤さんとお話しさせていただくと、非常に俯瞰的な視点を持っているというか、冷静にいろんな所を見て自分の役の立ち位置を考えているところがあると感じる」

虎「そうかもしれません。基本的にあんまり役になりきるって感じじゃないので」
磯「それは山口県のセミナーで上川さんも同じ事を言っていて、演じる役がピーマン大好き、対して自分はピーマン大嫌いだったら共通点の見つけようがないと」
虎「あんまりなりきっちゃうと、西光みたいな人はちょっと恐いかもしれない」(※このコメントは自信ないです。
憑依型の役者じゃないよ、という感じの話)

【パブリックビューイング実況】磯P「西光は、このドラマではど真ん中を生きているところがある。激動期を近いところで見ていた人物」 #NHK #

信西、清盛、後白河といった、中心人物の傍らにずっといた人という感じの意味合いでした。

【パブリックビューイング実況】加藤さん「松山さんは非常にまじめな俳優さんだと感じます」磯P「自分の中でいろいろと工夫を入れている」

虎「松山くんは…ほんと真面目っすよね」という感じの言い方だった。ような。
磯「年取った清盛もいい。松山くんは三船敏郎が自分より年嵩の役を演じた時の老け演技を参考にしたそうです」

【パブリックビューイング実況】磯P「阿部サダヲさんとはどうでした?」加藤さん「演技の話はしなかったですね(笑)」 #NHK #平清盛
虎「あ!演技の話したことあります。師光を演じてた時は、もうずーっと殿ばっかり見てたんですけど(会場笑い)、それをモニターチェックの時に阿部さんが『見てるねぇ…』って言うんで、『見てますよ』って」

【パブリックビューイング実況】磯P「これからの西光のみどころや、演じていてここが面白かった、みたいな話は」加藤さん「普段は割と気のいいおじさんなのかな、と思ったシーンがありました」 #NHK #平清盛

【パブリックビューイング実況】磯P「西光は信西をただ尊敬していただけでしょうか?というご質問が」加藤さん「尊敬しただけではないって…なんでしょうか(笑)一言で言うと尊敬なんですが、こういう人が国を治めるべきだと思っていたんでしょうね」 #NHK #平清盛
虎「尊敬しただけではないって…(質問の意図がわかったのか苦笑)。尊敬以外に何があるんでしょう」
磯「尊敬ってだけでも割とすごいよね、人間関係として」
虎「この時代はいろんな人がしてますけど…(信西と師光が)いわゆる男色っていうことなら、ないですね」
磯「この人(どっちを指したか分からない)はほんとに男色の記述がないんです。政治一筋の真面目な方だったようで」

【パブリックビューイング実況】磯P「声を落としての演技は喉に負担がありませんでしたか、というご質問が」加藤さん「現場のコーンスターチによって、すんごい負担になるときがあります(笑)」
磯「気を付けます…」

※ぽんぽん答えているように見えますが、いざ質問、という段階になってからTLを遡っている(らしい)ので、ぴんとくる質問を探すのに手間取る。
画面には2カラムで、1カラムに「@nhk_kiyomori」のTL、片方が公式の自ツイートが流れていましたが、磯&虎の見ているPC画面には他のものも映っていた…のか…?
事前にもらった質問、ある程度まとまってないの!?と思った。この辺あまり手際よくなかった。何があったか存じませんが。

磯P「剃った後と前で心境の変化は、という質問が」加藤さん「自分の人生でいらないものがそぎ落とされたような…すっきりしましたね。目を合わせてくれる人が少なくなりました」 #NHK #平清盛

虎「剃ったって…師光から西光へ?さっきも言いましたがあんまり変化は…」
磯「ご自身のじゃないですか?」
虎「ああ」→上記の答えへ。

【パブリックビューイング実況】つるつるのカツラ(?)についてトーク中です。 #NHK #平清盛
磯「かつらは特殊メイク。本人の頭蓋骨の形に合わせて作るので本人にしか合わない。薄いシリコンの膜がぴったり張り付く感じで、皮膚呼吸が出来ず、非常に暑い。スタジオ内も照明などで暑いので大変」
虎「朝入ってカツラつけて、夜遅くまで撮影だと、ぼーーっとしてきますね」

【パブリックビューイング実況】会場からのご質問も受け付けています。一発目、すごく良いご質問なのですが、ちょっとネタバレっぽいので書きにくい感じです。また機会があれば…!
※TL遡る時間がないね、じゃあ会場に振りましょう。という感じ。会場の人もツイートして質問してね!って感じだったのですが、このへんパタパタしていました。
鹿ヶ谷関連の質問でした。○○のことを考えていたんですか?→そうです、けど見ている方が感じることが全てです、というような答え。

【パブリックビューイング実況】どうして成親とこれほどの生き方の差ができたのか?というご質問。磯さん「成親のこと、嫌いではないんですよね」加藤さん「嫌いですよ(笑)」と、会場からも大笑いが…。 #NHK #平清盛
これは私が聞きました。師光は信西に心酔していきますが、理由は一切描かれていなかったので「家成の息子として、貴族社会の中で成り上がっていく成親と、かたや学問に傾倒した信西に心酔する師光、この生き方の違いはどこから来ているのか?」というような意図でした。
虎「まず師光は阿波の豪族の息子から家成の養子になっている。成親とはそもそもの立ち位置から全く違う。成親はエリートコースだが、師光は北面の武士などをしていて、あまり恵まれない境遇にいた。信西も同じで、才能はあるけども境遇に恵まれなかった。師光の抱いていた野心が、信西を心酔していった要因なのではないか」
磯「成親も師光も、野心はあるんですよね。表し方は違いますが。西光も成親のことは嫌いじゃないですよね?」
虎「いや嫌いっすよ」
会場笑い。

ちなみに上記の文章はですね!加藤さんがこっちをじーっと見据えて答えてくれるので、まぁ半ば覚えてません。でも「野心」「似た境遇」は言った。

【パブリックビューイング実況】信西の最後のシーンについての質問。そこでの心情は?とお客さんから。加藤さん「逆に、どう感じましたか?」お客さん「もう、心情を考えると涙がこぼれて…」加藤さん「まさにそのとおりです」 #NHK #平清盛
磯「このシーンですが、師光が信西の最後を見るのは地上と穴の中なので、通常は別々に撮ります。が、演出の考えもあり、このシーンは一緒に撮りました」

(→阿部さん、このシーンは途中で撮影抜けて舞台に立ってきたとか言ってなかったか…!?ともあれ長い中断があったはずで、え、えええー!?と思いました)

なお、加藤さんは「あんまり演じたときの心境とか聞かれてもあまり意味がない、見た人の感じたことが全て」と繰り返し言っていたのもあり、質問返しが恐かった。
ぐりっとした目で、質問者に「どう感じました?」って聞くんですよ!いやーこわいわー。

【パブリックビューイング実況】磯P「大河の中でご自身の性格に近い人物はいますか?というご質問」加藤さん「ネタバレになっちゃうので…笑」 #NHK #平清盛
虎「うーーーん…。いるけど言わない方がいいんじゃないかな…?いますけど、今後の展開になるので、ネタバレになっちゃいますし」

実況でツイートされなかった質問いくつか。
「福原にいましたが、あれは信西が夢見たことで、でもあの大輪田泊を作ったのは清盛で、心中複雑じゃないですか?」
虎「複雑です!」(もうちょっと色々言っていた)

「西光は現時点で何歳の設定なんでしょう?(年齢不詳人物なので)」
虎・磯「えっ幾つだっけ」「台本台本」「全部描いてあるんです、乙前は最近書かれなくなりました」
虎「えーと、47。くらいかと。」(すいませんうろ覚え。でも40代)
磯「成親よりずいぶん年上の設定なんです」
虎「ええと、ほんとにいいですか?これが質問でいいですか?」

「朝子に『我が夫・信西の言葉だと思いなさい』と言われてヘナヘナになってましたが、どういう心情だったんでしょうか」
虎「『そ、それ言うー!?』って感じですよねぇ。それを言われたら何も言い返せない。今風に言えば、『それを言っちゃあおしめぇよ』ですかね」
(どこが今風だ)
虎「その直前に、清盛相手にキリキリしてたので余計にこう。ぷつんと」

「磯さんが西光の役に加藤さんをキャスティングした理由を教えてください」
磯「加藤さんは師光から西光へと変化したときに演技を変えていないと言いましたが、端から見るとかわっているんですね。師光の時は信西を信奉する無邪気で人のいい面があるが、西光になるとクールに変わる。この変化をブレずに演じてもらうために、両方の面を持っている加藤さんにお願いしました」(こんな感じの話)
「オファーを受けてどう思われましたか?」
虎「いやあ、ありがたいなぁと…。ありがたい、しかないっすよね」


ここで時間終了。
非常にアットホームな感じでした。役者とPがいるとは思えないレベルのアットホームさでした。
パブリックスペースに椅子を並べただけなので(段差なし)映像が見にくいのもご愛敬でした。なにせドラマ再生中にバックヤードでバタバタ音がしたりとか。
質問事項があらかじめまとまっていないなど、手際の悪いところもありましたが、NHKの外で、初の試みで…という部分を踏まえると
特に大きな混乱もなく成功したという点で、よかったのではないかと。
ともあれ、非常に楽しい2時間半でした。素晴らしい機会をありがとうございました。




2012年9月20日木曜日

上川さんメモ・おまけ

我ながらちょっとどうかと思うおまけ。

清盛セミナーin山口(ゲスト:平盛国役・上川隆也さん)


※台詞として書いてある部分、まんまじゃないです。ニュアンスを保ちつつ編集しています。
 こんなことを言っていた、程度に思ってください。
(分かり切っての事でしょうが、けっこうニュアンス違いって重要だと思うので。特に上川さんの場合)

<会場前>
11時15分に会場に到着。エントランス前に大河関連のパネルが3枚6面に展示されており、ロビーには既に30人ほどが並んでいました。
前の方の人は9時(会場が開く時間)に来たらしい。場所取り用の椅子やら荷物やらをきっちり用意してあるあたりプロファン(造語)ぽい。
マダムとロマンスグレーが中心でした。
1時15分ころ開場。

1時30分。NHK山口放送局のアナ登場。
はよ上川さんを!上川さんを!!と思ったら、NHK山口の新入社員(営業担当)がステージに出てきて
「緊張してます!NHKは秋から受信料が下がります!NHK山口をよろしくね!」というご挨拶があり、
山陽小野田市の市長挨拶、NHK山口放送局長の挨拶と続きます。
なるほど地域セミナーってこういう感じなのかー、と思っていたら、市長のコメントが非常に面白かった。
このホールは小さいですけど音響効果のいいホールなんですよー、という話からはじまったのですが、徐々に
「今日はなんと上川隆也さんがおいでくださってます。早い方は新幹線で来て9時から並んでいらっしゃるとか…」
(ここで開場の大部分の人々からどっと笑いが起きるが、前列のあたりは無言。なぜなら自分たちがそうだからです…。笑えよッ!
「わたしも上川さんは『大地の子』から非常に好きで」
「盛国がどうなるのか楽しみですね」
…この市長、ふつーに平清盛見てて、ふつーに上川さんのファンですね??と思った。

で、局長のご挨拶があり、満を持して上川さんといそぴー登場。まずは舞台の前の方でご挨拶。

司会「山口県の印象はいかがですか?」
上川「受信料が下がるんだなぁと…」
会場の笑いを取りつつも、緊張した面持ち。マイクを持ってない左手が、お尻の後ろでソワソワしていました。
上川「映画の撮影で錦帯橋に来たことがあります。車で関門海峡を渡ったこともありますが、その時はこの大河のお話をいただく前だったので、あの海に今後、深田恭子さんが身を投げられるかと思うと、感慨深いものがありますね」

いそぴーにも同じ質問。「ドラマをやると何かと山口県に縁がある」という話をし、毛利元就と龍馬伝の両方に上川さんが出たことにも触れて「上川さんは普段トークとかあんまり出てくれない人なんですけど、山口県ってことで来て貰いました」

ご挨拶が終了し、おのおの着座。…なんですが、上川さんは司会のアナの前を横切るときに会釈し、椅子に座る時に一礼し、このほんの数秒で好感度をガンガンに上げていた。おそるべし。




<現場について>
司会「上川さんは4度目の大河ドラマ出演ですが、今回の現場の特徴というか、違うなぁと思うところはありますか?」
上川「平家に限ってのことですが、ヤローばっかりなんで、男子部活のノリがあるというか…。今流行ってるのは『男気じゃんけん』です。勝った人が負けた人全員にジュースをおごって「男気」を見せなければいけないという」
司会「男気じゃんけん(笑)」
上川「第7回まで開催されていて、結果が張り出されているんですが、現在のところの最多チャンピオンは鈴之介です。男気じゃんけんなので、負けたとしても喜んではいけないんですが、彼はよく負けた時に『よしっ』と喜んでしまって、再度じゃんけんに加わらないといけなくなったりしてます」

<上川さん起用の理由>
いそぴー「自分が助監督を務めた『毛利元就』で上川さんは大河に初めて出られたので、所作指導や殺陣指導などの時にずっと一緒にいまして、自分がいつか大河をやる時には出てくださいという話をしていました。
今回は主役の松山君が27歳と非常に若いので、主役経験者に支えて貰いたいという希望があり、前半は中居貴一さんに、中盤以降は上川さんにその役をお願いしようということでお願いしました」
上川「僕自身はあまり支えているという感覚はなく、一緒にお芝居を楽しんでいるという気分です。松山君の役者としての芯がどんどん太くなっていくのを横で見ているのは、こういう言葉が適切かどうか分かりませんが、とても楽しいですね」

<盛国の役作り>
上川「盛国はあまり歴史上に出てこない人物です。だからこそ今回の脚本でも漁師から取り立てられたという自由な描き方をされています」
いそぴー「何をしたのかどういう人物なのかよく分かっていませんが、清盛のことを調べてくると、まわりでよく盛国の名前が出てきます。重用され、親しい人物だったのではないかと」
上川「役作りのとっかかりにしたのは、『清盛が盛国の自宅で死んだ』ということです。どういう理由で盛国の家で亡くなったのかは分かりませんが、あれだけ権力を誇った人が、最期の場所として盛国の家を選んでいる。その二人の距離感から盛国像を作っていきました。また、これは現場に入ってからですが、忠盛が清盛に対して『鱸丸は軸が出来ているから船上で転ばない』というシーンがあったので、鱸丸は軸をブラさない男でいこう、と」

<衣装について>
司会「弁護士や医者などの役が多い上川さんなので、漁師の役というのは意外でした」
上川「自分は漁師の役そのものに抵抗はないですねー。この衣装は驚きましたが。もともとは平安時代の普通の庶民の格好を考えていて、一度それで衣装合わせも終わっているんです。なんですが、僕のあとに鱸丸の子役時代を演じる子の衣装を決めて、その時に髪を下ろしたんですね。で、『上川さんもこれでいこう』ということになり、一からやり直しました」
司会「戸惑いは…」
上川「正直、戸惑いました。半裸ですからね…。やばいぞ、と」 
(→やばいって単語使ったー!!と思った)
いそぴー「それから体を鍛えたんだっけ?」
上川「見苦しくない程度には…」(←とメモってありますが、どうやら「誹られない程度には」と言ったようです。そしられないって。)

<ネーミング>
いそぴー「盛国というのは、清盛を原点に立ち返らせてくれる存在です。これから権力者になって、いきすぎの面も出てくる。そこに盛国がいることで、それを知らせてくれる」
鱸丸という名前は、平家物語で、熊野詣に行く平家の船に、鱸が飛び込んでくるという段があるんですね。そこから脚本の藤本さんがつけました。鱸というのは吉兆です」
上川「その
鱸は清盛に食べられちゃうんですけどね」 (→食べられ「てしまう」でもなく、食べられ「た」でもなく、食べられ「ちゃう」ってあたり、萌え
いそぴー「鱸丸が平家に繁栄をもたらすという感じでしょうか」
上川「たいらげられちゃって…」 
(→さりげなく上手いことを言う上川氏。これはちゃんと覚えてます。言いました。)
いそぴー「(上川さんの駄洒落がさりげなさすぎて一切気づかないまま)清盛は特異な人物なので、周りには清盛の考え方が分かりづらかったりします。でも、盛国を見ていると、清盛のことがわかるようになっています。視聴者と清盛をつなぐ役割を担っていますね」

この辺りで、鱸丸が平家の一門になるまでのダイジェスト映像が流れますが、「そんな脳内で再生可能な映像わざわざここで見てもさぁ!!リアル上川さんがいるんだから!なんか喋ってくれ!発声練習でもいいわ!!」などと思いつつ本人ばかり見ていた。
と、上川さんは自分の前にあるペットボトルの水を自分のグラスに注ぎ、次にいそぴーのグラスに注いでいた。戸惑ういそぴー。そりゃあ一人一つグラスとペットボトル用意されてんだから、戸惑います。

映像明け。

<小舟の練習>
司会「いかがでした?」
上川「いかがと言われても…自分のしたことですし…
いかがもへったくれも。でも松山くんはすごく変わりましたね。まだ少年のあどけなさがあって」
いそぴー「清盛と鱸丸が船の上で会話するシーンは、櫨で船をこいでいるのですが、今ああいう漕ぎ方が出来る人は日本に少ししかいません。クランクインの前に、上川さんには一人だけ一日早く入って貰って、練習してもらいました」
上川「最終的には、自分の行きたい方向に行けるようになりましたね」
いそぴー「あのシーン、簡単そうに見えますが非常に大変な技術がいります。撮影しているスタッフの船と撮影している小舟は全く繋がっていません。そして瀬戸内の海は潮の流れが意外と早いんです」
司会「この時期ですよね?炎天下の中、練習は大変だったでしょう」
上川「でもね、こういう(ジェスチャー)公園で乗るようなボートにすると、清盛と
アベックみたいになっちゃうし」 (→アベック…)
いそぴー「櫓を漕ぎながら演技もするというのは、本当にすごい技術なんです。日本で唯一なんじゃないかな?」
上川「履歴書に書けますね」
いそぴー「別の人に漕いでもらって、編集でつなぎ合わせることは出来ます。が、このドラマは極力そういうことをしていません。流鏑馬のシーンなども役者さんに演じてもらっています」
司会「なるほど、あの櫓を漕いでいるのは上川さんご本人なんですね。ちなみに松山さんも本物ですか?」
上川「(体を向けて)あの、それ本気で質問してます?このシーンで松山くんが演じないメリットが、どこに?」 
(→手厳しい上川ツッコミ入ったァァァ)
司会「すいません、本物ですよね」
上川「ええ、あの、お考えの通りです」


<盛国の役作り>
上川「鱸丸から盛国への変化は、視聴者に無理なく見てもらえるよう、鱸丸をあまりワイルド
(「粗野にしない」と言いかけて、いい言葉が見つからず、「ワ…ワ、ワイルド」と言っていた)にしないように演じました。これは清盛の物語で、盛国の変化にあまり物語を費やすことは出来ないので、あまり無理なく武家社会に馴染めるような要素がもともと鱸丸にあった、という設定にしました。清盛と付き合う中で、武士としての何かしらを掴んでいったのではないかと。脚本にはそんなこと全然書いてないんですけど」
いそぴー「脚本にないことを役者さんが埋めてくれるのはありがたいですし、さすがですね」


<松ケン清盛>
いそぴー「清盛がわりととんがっている人なので、共感して貰えるように盛国がいる。清盛も松山君も支えてくれるのが盛国であり上川さん(的な感じのことを言ったような)」
上川「そんな感じはないですけどね。松山くんは撮影に入る前に平家物語を全部読んできて、とても緻密に考えて演技をしています。なおかつ、現場では演技を変えてくる(※別セミナーにて、「松ケンはテイクのたびに演技を変えると評判」と言う話があったのと同じですね)。緻密、かつ、大胆です」

いそぴー「盛国自身も変化していく訳だけど、その辺の役作りはどうしているの?」
上川「いつの間に磯さんが司会に。盛国は清盛に従ってきたというより、併走してきたと思うんです。共犯者というか(※この単語を使ったかどうか曖昧です)盛国は漁師なので、清盛について走っていける基礎体力があったんでしょうね。ただ、盛国ももう歳をとっていますから、明子が死んで半狂乱になった清盛を力ずくで抑えたようなことは、もう出来ないでしょうから、別の方法で清盛を止めていくと思います」
いそぴー「そうだよね、64で死ぬもんね」
上川「えっ、僕、74歳だと思ってました」
いそぴー「いや64歳だよ」
上川「そうでしたっけ?」
いそぴー・上川「………」
上川「いややっぱり74ですよ、だって僕もう60近い役柄演じてますもん」
いそぴー「ああ盛国のこと!?ごめん清盛のこと言ってた」
上川「ですよね!?」

この辺でもう一度映像が入った記憶。「清盛を支える盛国」がテーマ

いそぴー「説明台詞ばっかり言わせてるね」
上川「もりもりもりもりしてますよね」
いそぴー「医者とか弁護士とかの役が多いからつい上川さんに難しい台詞を振ってしまうけど、こうして土台がきちんとしているから他のメンバーが安心してコメディをやれています。どうやって台詞覚えてるの?」
上川「普通です、台本読んで…。普通に」

<現場の裏話>
いそぴー「月曜がリハ、火曜~金曜で朝10時から夜中1時2時まで撮影して、1日あたり10分の映像が撮影できます」
上川「朝8時に入ってカツラを着けて衣装を着てメイクをして、10時に撮影開始という感じです」
司会「準備の時間が長いですね」
上川「ハイビジョン撮影なので、髭も一本一本載せたり、カツラも全部を覆う全鬘ではなく半鬘というものを着けて自分の生え際を生かしたりしています」
司会「その間に台詞を覚えたりしているんですか?」
上川「覚えてきますのでそれはないです。リハーサルが1日ありますし。だいたいは『昨日なに食べた?』とかそんな話を」
司会「そうなんですね。ちなみに上川さん、昨日は何を」
上川「聞きたいですかそれ? …お魚をいただきました」
司会「待ち時間も長そうですね」
上川「控え室では武士がステラ読んだりマンガ読んだりしてますよ。待ち時間に台本開いてる人は見たことないです」
いそぴー「若手の役者さんは直前まで台詞確認したりしたいでしょうけどね、盛国が台本開いてないと他の人は開きにくいですよね(笑)」
上川「じゃあ台本読むようにします…」
いそぴー「しかも『男気じゃんけんしよう!』なんて」
上川「誤解のなきように言っておきますけど、僕が発起人じゃないですよ!松山君です!


<そのほか、従者盛国についての諸々(メモがあんまりない部分)>
・盛国は平家の一員と雖も一人だけ身分が低い。清盛と後白河が話している時などは間に入れない。それでも清盛の側にいるというのが大事。
・ただ側にいるだけだけど、それが重要で大変。
・(盛国と自分の共通点を聞かれて)自分との共通点を見つけて役作りをするタイプではない。例えば自分がピーマンが嫌いとします。でも演じる役はピーマンが大好物。そこに共通点を見つけられるかというと、無理ですよね?全く別物として演じてます。
・とにかく清盛の側にいる。台詞がなくても、立場的に会話に入れなくても、側にいる。そして、特異な清盛と周りとをつなぐ伝達役をする。盛国は清盛の原点として常にそこにいて、清盛がいきすぎた時はそれを知らせてくれる。 
(→見てわかっちゃいるけど凄い設定)


<質問コーナー>
(3人、テーブルを離れて舞台の前の方へ)
司会「質問のあるかたー」
(ぱらぱらと手が上がる)
司会「どうぞ(上川さんに振る)」
上川「えっ?僕が当てるんですか?じゃあそこの…」
質問者「『龍馬伝』で中岡慎太郎を…」
上川(びっくりした顔する)(『平清盛』と表示された後ろのスクリーンを指さして)「たいらの、きよもりーー!!(小声で)」
結局「中岡慎太郎に平盛国に、その他いろんな時代を演じているけど次はどんな時代がいいですか」という質問。
上川「こればっかりは、自分で決められるものでもないですよねぇ。でも、毛皮一枚で駆け回るような役はちょっと…(笑)」

次はいそぴーが当てる。「忠度が入ってきたとき盛国だけ抜刀したのはアドリブか演出か」という質問。(とてもいい質問だった…)
上川「これはリハーサルの時に自分から提案しました。他の皆は直衣になっていて、すぐに抜刀できる状態ではない。なら盛国ならどうするか、と思ってのことです」

次は上川さんが当てる。とても笑顔のマダムが当たる。
マダム「平清盛ではなく上川さんにお伺いしたいのですけど」
上川「平清盛のことにしてください
マダム「(気にせず)『大地の子』で素晴らしい中国語を喋っていらっしゃって~~~~~~~私も今中国語を~~~~~~とても難しくて~~~~上川さんの発音は完璧で~~~~~~~~」
(このへんで上川さんがずーっと「ヒー!」という顔をしているのがめっっちゃ可笑しかった)
司会「あのっ、あの、質問は」
マダム「あらごめんなさいね大ファンなのでつい。どうやって中国語を覚えられたのでしょうか」
上川「僕は中国語を覚えたと言うよりも、台本に書いてある台詞を中国語の先生に吹き込んで貰って、それを丸暗記しただけで」マダム「(割り込み)まぁそれにしては素晴らしい発音で」「……なので撮影がカットになって中国の方から中国語で話しかけられても一切わかりませんでした。…これでよろしいでしょうか?」
マダム「まぁ…そうなんですね、いや本当に中国語の発音は難しくて、今じつは娘が北京にいるんですけども」
上川「あの、喫茶店で二人っきりでお話ししてるわけじゃないですからね!?

上川さんは多分(平清盛を目当てにセミナーに来ている人にはすごく申し訳ないこの状況!!どうしよう!!)と思っていたんでしょうけど、私としては上川百面相が見られてすっごい可笑しかったです。
自分で当てたのもあるのか、「ヒィィィィ」って顔してた。可笑しい…。

最後は拍手で退場。いそぴーが普通にハケていくのに対し、上川さんはターン&会場全体見回し&お辞儀、の舞台俳優コンボを華麗に決めてハケていった。なんという上川隆也。


以上、上川ファンによるとても不真面目なレポートでした!



おまけ
上川さんの可愛かったところ
1)序盤は落ち着かないのか手がそわそわしていた
2)話す時に前のめりになると靴のさきっぽが上がった
3)2度ほどマイクのお尻に腕時計をぶつけて『ゴンッ』→「あっすごい音が。すいません」
4)トーク中に赤ちゃんが泣き出し、「どこかなー」という顔できょろきょろする
5)質問コーナーの途中でも泣き出し「僕は赤ちゃんが気になるんですけど、大丈夫ですかね?」
なんか他にもあった気がします。気が向いたら書き足します。



書き足し(9/20)
上川さん、盛国を指して「平家の面々が賑やかにたくさんいる中で、存在感なく盛国もいる」という文脈で「枯れ木も山の賑わい」発言をしていた。どこが枯れ木だよ!!常緑樹だろうが!!!







2012年8月26日日曜日

(衣装展示メモ)

旅行記とはあまり関係ない、衣装展示についてのメモです。
平安期の衣装の基礎知識がほんとにないので、読み方の違い・勘違いなどあれば
ぜひ教えてください。


<神戸のドラマ館>



<清盛・高平太ver>
薄青色地立涌に 鳳凰丸菊丸織小袿 朱裏高下駄
(うすあおいろじたてわく に ほうおうまる きくまるおり こうちぎ しゅうら たかげた)


<白河院>
黄朽葉色唐草鳳凰織物裘代
(きくちばいろ からくさ ほうおう おりもの きゅうたい)

<時子>
朱鷺色地花筏柄麻小袖に褶
(ときいろじ はないかだがらこそで に しびら)

<常磐御前・15話>
裏草色地唐草鳳凰織物袿に 若草色織型地単衣
(うらくさいろじ からくさ ほうおう おりもの うちぎ に わかくさいろ おりがたじ ひとえ)

<滋子>
青朽葉色地染浮線文様紗袿 群青色単衣
(あおくちばいろじぞめ ふせんもんよう しゃうちぎ ぐんじょういろ ひとえ)

<忠盛>
小豆色地破れ卍崩柄麻直垂
(あずきいろ じやぶれ まんじくずれがた あさひたたれ)
+松葉の弓懸、黒金五骨扇(※1)

<宗子>
桜色紋紗袿
(さくらいろもんしゃうちぎ)

<家盛>
深川鼠色地銀吉柄麻直垂
(ふかがわねずみいろじ ぎんきちがら(?)あさひたたれ)
+折烏帽子

<義朝>
藍鼠色地桐唐草織物狩衣
(あいねずみいろじ きりからくさ おりもの かりぎぬ)
+髭切の太刀

<兎丸(小物展示)>
兎毛皮肩当・尻当/柿色瓢箪付胴〆/金箔烏羽根付半首
(うさぎけがわかたあて・しりあて/
 かきいろひょうたんつきどうじめ/
 きんぱくからずばねつきはっぷり)

<鱸丸>
黄土色地芝柄袖無小袖
(おうどいろじ しばがら そでなしこそで)

<義清>
臙脂色変わり久留子菱柄麻直垂
(えんじいろ かわりくるすびし あさひたたれ)

<信西>
香色地紋紗狩衣に香地紬指貫
(こういろじ もんしゃかりぎぬに こうじ つむぎ さしぬき)

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<音戸の瀬戸ドラマ館>



<忠盛>
鼠色地雲菱柄麻直垂
(ねずみいろじ くもびしがら あさひたたれ)

<清盛>
土色袖無着物 山鳩色ドンゴロス括袴
(つちいろそでなしきもの やまばといろ どんごろす くくりばかま)
※ドンゴロス【意味】《dungareesから》麻袋。また、麻袋を作る目の粗い厚手の布。梱包天幕などにも用いる。(goo国語辞書より)

<堀河局>
(メモ紛失)

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<宮島・平清盛館>



<雅仁親王>
赤狩衣
(あかかりぎぬ)

<清盛>
(メモ忘れ)

<常磐>
(メモ忘れ)

<明子>
水色地唐花紋菱柄麻小袖に褶 ※メモが判別できませんが多分そう
(みずいろじ からはなもん ひしがら あさこそで に しびら)


小物は各館にちょこちょこあり。
メモここまで。



<旅行記5日目 広島&壇ノ浦>

5日(広島&壇ノ浦)
朝 広島 → 厳島神社・宝物館・平清盛館・平清盛神社 → 壇ノ浦へ移動 → 昼 下関着 → 壇ノ浦・門司散策 → 夜 東京着

朝8時、JR広島駅から宮島へ。レンタサイクルで厳島神社・宝物館・平清盛館(宮島歴史民俗資料館内)・清盛神社見学。
ちょうど月例祭(?)の祭事をしていました。
神事が帝の仕事であり、帝が政治のトップであることを考えると、「まつりごと」の意味がなんとなくわかるような気がしますね。

こんな超有名観光地をわざわざレビューすることもなかろうと思うので飛ばしますが
大河好きの場合、美しい社殿を歩いていると、脳内で大河キャラが喋り出して面白いのではないかと…。
私の場合、盛国が「すばらしいものが出来ましたな、殿…!(感涙)」とか言い出したり
兎丸が「おもろい!!海の上に鳥居とは、おもろいやーん!!」などと言い出しました。





ひろしま清盛(フェミニン)もそれなりにいます。駅前にもちゃんと大河のポスターが展示してあります。






<清盛神社>


平清盛館から徒歩5分くらい。知らない内に神様になっていた…。

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【山口県&福岡県(壇ノ浦)】

最後は2県の間にまたがる壇ノ浦です。
JR下関(山口県)とJR門司(福岡県)ゾーンですが、JR下関前で下車したところ
どうも大河ドラマというよりか、今年は巌流島400年記念だそうで、そっちが強かったです。
駅構内に観光案内がありますが、清盛マップ的なものはないので、普通にレンタサイクル用の地図を貰って
駅前で自転車を借りて史跡方面へ向かいます。レンタカーもあり。なお、レンタサイクルは8時までです。(坂出より夜が遅い)


駅周辺の海は「どうも!北九州工業地帯ですッ!!」という顔をしています。
音戸や宮島が、想像力をかきたてられる場所だったギャップもあって
相当に想像力を働かせないとこの海の下に都は見えないぞ…と、初っぱなちょっとくじけかけた。
自転車で15分くらい走ると赤間神社があり、この辺までくると工業地帯の顔が薄れてきます。


<赤間神社>
所要時間…宝物殿含めて30分 境内参拝自由 宝物殿は17時だったような…
お手洗い…あり
駅から…JR下関駅から自転車で15分







ここはちゃんと大河大河していた。(しかし人はいない)逆に言うと下関で大河ポスター見たのはここと駅くらい。







平家一門の墓。なんとも言えない気分になりました。



神社から見下ろすと、壇ノ浦の海が見えます。



ここで面白かったのは宝物殿。
平家一門の肖像画や、源平絵巻の屏風(各場面について簡単な解説付き)などがあり、飽きません。
展示品の美術的価値は私には分かりませんが、壇ノ浦でこれを見る!ということに意味がある気がします。



<みもすそ公園>
所要時間…ふらっと見て写真撮るだけなら5分
駅から…JR下関駅から自転車で20分




<コメント>
赤間神社から、海岸の細い道を走っていくと急に見えてくるのがこの像。
公園というか…ロードサイド?という感じでした。車の中からでも見えます。
「義経」での役者さん(義経=タッキー、知盛=阿部寛)の手形もあります。
奥の橋は関門自動車道。この下を人道が走っており、自転車も渡れるというので行ってみました。
エレベーターで地下まで降りて、歩いて壇ノ浦の海を渡ります。




平家一門の鎧や遺骨が、たとえば海底にわずかに残っていたとしても、工事の時に塵芥と一緒に埋められるんだろうなぁ、
そういうのが積もり積もったのが歴史で、言葉どおり、その上に今があるんだなぁとかぼんやり考えた。




なぜ門司(福岡県)側に渡ってからのことも書くかといいますと、こっちの方が静かで、浸れたからです。




お天気も回復して、この波の下なら都もあるかな…と思えるような景色に。
駅までサイクリングロードがあり、海沿いにベンチなどもあったので、自転車を止めて座って、少しだけ平家物語を読みました。
暑かったですが、こういうのは一人旅の贅沢だなと思います。

神戸のドラマ館のパネル展示にて、脚本・藤本有紀氏が
壇ノ浦での平家一門の壮絶な散り様を評して「これは敗北ではないのだ」と言わんばかりの…と記していましたが、
ドラマの最終回を、果たしてどんな気持ちで見ることになるのか。
今から少し寂しい反面、とても楽しみです。



JR門司駅まで自転車で15分。そこから関門連絡船に乗り、海を渡り、唐戸桟橋からJR下関駅へ。
そのままJR小倉駅経由で、新幹線で東京まで。土曜の深夜0時半に帰宅でした。
くたくたでしたが、とても楽しかった!トラブルもなく、本当に快適な旅でした。
大河ドラマという1年間のお祭り騒ぎ、十分に堪能させていただきました。感謝です。



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・旅まとめ
ツイッターで実況しながらの一人旅だったのもあって、フォロワーの皆様が構ってくださったり
いろんな情報をくださったりして、非常に楽しかったです。
時間が足りず、近くまで来たのに行けなかった場所なども多くありますが
またおいおい辿ってゆければ、と思います。

おつきあいいただきありがとうございました。

<旅行記4日目 広島>

4日目(広島)
朝 広島 → 音戸の瀬戸・平清盛館 → グリーンピアしらみね・清盛海のみち展 → 宮島・厳島神社 → 夜 広島泊


【広島県】
ひろしま清盛>キャンペーン開催中。駅の観光案内などにパンフレットがあります。
名所も多く、観光列車も走っています。土日限定フェリーなどもあり。
観光ポイントは前述なので、観光ルートを少しご紹介。

JR広島駅→「清盛マリンビュー」に乗ってJR呉駅まで


車体は「せとうちマリンビュー」なんですが、先頭車両に清盛くっついてます。
2両編成で、1両は指定席。テーブル有のボックス席で、家族連れが多かったです。

→呉駅からバス25分「音戸渡船」下車


ここが渡船の待合い場所。

桟橋に出て待ってると、おじちゃんが船で向こう岸から来てくれます。



すばらしい景色。これだけでも来た甲斐あったわぁと思います。

→< 平清盛 音戸の瀬戸ドラマ館(おんど観光文化会館うずしお内)
館内については前述。なお、近くには清盛日招像もあるそうですが時間がないので割愛しました。

→渡船およびバスでJR呉駅へ→JR安浦駅→無料シャトルバスでグリーンピアせとうちへ
→「清盛 海のみち展」(グリーンピアせとうち内)
→グリーンピアせとうち→タクシーでJR安浦駅→JR宮島口駅→フェリーで宮島へ

宮島到着が19:30くらいだったので、ナイトクルーズのみ参加して帰宅。
所要時間約20分。


駅近くの桟橋から、こういう船に乗りまして



大鳥居の下を船でくぐったりなどしつつ


みんな一生懸命写真を撮るんだけども、暗いので出来上がりにがっかりするというイベントです。
鳥居も社殿も本当にきれいです。そして夜空の星が美しい。



→フェリーとJRで広島駅へ。宿泊。

*********

・4日目まとめ
呉でもらったパンフレットで、唐船見物が出来るという広告を見つけたことと、ちょうど船に乗れる期間だったこと、
一人旅で予定変更が効いたこと、グリーンピアの受付の人が色々と親切だったこと、
そして唐船ゾーンが比較的すいていて、スタッフさんとお話ができたこと、
大河を担当していた方から更に色々な話を聞けたこと、などなど、数え切れないほどの幸運と巡り合わせで、非常に印象深い日となりました。
いい日でした。というか、沢山の方に、いい日にしてもらいました。
ありがたや。

<旅行記3日目 神戸&坂出>

3日目(神戸&坂出)
朝 神戸 → 神戸de清盛ドラマ館 → 神戸de清盛歴史館 → 能福寺(平清盛廟) →  坂出へ移動
昼 坂出 → 雲井御所跡 → 白峰宮(明の宮) → 八十場の湧水 → 白峯寺 → 夜 広島泊


【兵庫県】

神戸de清盛2012」と銘打って、大々的に観光PRをしています。
かなり力が入っていて、公共交通機関とタッグを組んだ1dayパスがあったり、企画があったりと、なにかと派手です。
清盛も派手な顔をしている。(イケ盛である)
主要駅などでパンフレットは手に入ります。私は神戸市営地下鉄を利用しましたが、まぁ柱という柱に清盛清盛です。観光客なのでうれしい。



盲点だったのは、三宮駅と神戸市営地下鉄の乗り換えが以外と長くて遠いこと。乗り換えは余裕を持ってorJR神戸駅をおすすめ。

ワンデーパスは窓口で買えます。








< ハーバーランド会場ドラマ館> <※大輪田泊会場歴史館> については前項参照。

能福寺
所要時間…10分もあれば 境内参拝自由
お手洗い…あり
駅から…神戸市営地下鉄「中央広場」徒歩8分(=歴史館から8分)

<コメント>
清盛が剃髪出家した寺、住職が清盛の遺骨を持ち帰った寺…ということで、平相国廟がありますが、一般的には「神戸大仏」かと。
大仏メインで、廟はおまけ程度という印象です。スッとお参りして済む気がします。お賽銭箱とかないですよ。



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【香川県】
清盛関連ならば崇徳院巡りになると思います。
JR坂出駅構内に観光案内があり、崇徳上皇めぐりマップが配布されています。
坂出市観光協会のWEBサイト(http://www.kbn.ne.jp/home/kankou/)から、PDF版もDLできます
この地図が面白く、かつ非常に役立ちました。ただ道はかなり省略されているので、詳細地図が別途必要です。

また、地図上では近くてもかなり距離があり、なおかつ白峯寺は山の上なので、レンタカーがないと辛い旅になります。
レンタカーはJR系列が1店、駅前に2店あるそうです。参照→http://www.kbn.ne.jp/home/kankou/koutulink.html
なお、坂出のレンタカーは19時までの返却です。 
つまり車を使えるのは実質18時半くらいまでなので(給油&返却時間があるので)、早めの観光をおすすめします。



観光案内こんな感じ。常駐スタッフさんがいらして丁寧に教えてくれます。
「崇徳院巡りツアーはもう秋までいっぱいなんだよねぇ」とちょっと嬉しそう。
自分としてはここにNHKうどん局支部がほしいところ。あのサイトの内容をまとめてほしい。



<雲井御所跡>
所要時間…5分 参拝自由
駅から…車で約10分

<コメント>
坂出駅から白峯御陵までの間にあります。綾川を渡ってすぐ左手に看板があるので分かりやすい。
土手に下りる道があるので、そのへんに車をとめて右下方向をみるとあります。田圃の中です。ちょっとびっくりします。


画面左側の看板に雲井御所の解説が書いてあるのですが、その中の一説にちょっと萌えっとした。





上皇様…うずら飼ってたとか、あの、めっちゃ可愛いんですがどうしたらいいんですか…。


<白峰宮&八十場の霊水>




<白峰宮>
所要時間…参拝だけなら10分くらい? 参拝自由
駐車場…8台程度

鳥居にはちゃんと崇徳天皇と名前が入っています

******


<八十場の霊水>
所要時間…のんびり食べて15分 夕方まで営業(季節による)
駐車場…2カ所あり(案内看板あり)
おみやげ…ところてん持ち帰り有 冷蔵不要で日持ちするそうです






<コメント>
ぜひ食べてみたかった八十場のところてん。井浦さんも食べたそうな。
単純にところてんを食べに来たっぽい家族連れなども多かったです。
味は3種類ほど。その場でムニューとしぼってくれます。
崇徳院についての案内看板と碑もあります。

<白峯寺>
所要時間…?分 閉門17時
駅から…坂出駅から車で約30分程度

<コメント>
白峯山の近くまで来ると、大きな看板が道沿いにいくつもあり、山に入れば一本道のため、迷いません。
山道は舗装されていて走りやすく、カーブは多いものの、恐いと思うことはありません。
でも時間かかります。ところてん食べて出発したの4時だったのですが着いたら4時半でした。(途中でかなり道に迷ってますが)

****

<白峰御陵>
所要時間…?分 (ご挨拶するだけなら数分程度です) 自由参詣
駅から…坂出駅から車で約30分程度 白峯寺駐車場から徒歩5分

<コメント>
白峯寺の方に「御陵は門を出て西行の道を下っていくとありますよ」と教えていただきました。



ちょっと階段下ります。この道は青海神社まで繋がっています(つまり白峯山の登山道)



ほどなくして宮内庁看板があり、すぐ左に御陵への階段が見えます。(奥に見えるのが階段です)
段数数えてみたら約100でした。93段くらいだったかな。



登り切ると御陵。緑深く、周囲に何もなく、音もせず、ひたすら蝉時雨が降り注いでいました。
感じることはそれぞれだと思いますので、あえて書かずにおきます。
ちなみに、夏で草木が生い茂っているからなのかもしれませんが、御陵からは海が見えませんでした。

御陵を下りるとこんな石碑が立っています。

「西行のみち」なので、西行の歌が。

新院の「瀬をはやみ~」も。


青海神社から登ってきた方はこういう風景を見ることになります。左手奥に御陵。





御陵から少し車で下ったところに、非常に見晴らしのいい場所がありました。





きれいに補正できませんでしたが、とにかく空と海が美しかったんです。もっときれいだった…。


********

・2日目まとめ
神戸の観光客迎え慣れっぷりも、坂出のしっとりした感じも、どちらも良かった。良い日でした。
神戸のドラマ館にいたおねーさんたちが凄く楽しそうでノリノリで、普段絶対に買わない記念写真を買いました。
あれよ…一人旅で記念写真買うのってほんとなんというかあとでいたたまれないのは分かっているんですが
気持ちよくお金を落とそう!みたいな気持ちになれます。市長がなんと言っててもな。

そして白峯御陵から見る瀬戸内海は本当に美しかった。写真では半分も伝わらないと思います。本当にきれいなところでした。
山を下りてからも少し史跡巡りをしようと思っていたのですが、あまりにきれいだったので
もうあとは上皇様の愛した坂出を愛でて帰ろう!みたいな気分になって、海沿いをドライブして帰りました。

ところで不思議なことが一つ。
御陵で上皇様にご挨拶して、「おやすみの所すいませんが一枚だけ写真を撮らせてください」と言ったにもかかわらず
色々と撮りたくなってしまって、シャッターをパシャパシャしていたら、何の前触れもなくデジカメの電池が切れてしまいました。
で、ああ、上皇様が「あまり撮るでないよ」と言ってるんだなぁ…すいませんでした、と思って御陵を降りたら、電池が復活。
ちゃんと歌の碑も撮れましたし、山から見る坂出の町と海や、夕暮れの瀬戸内海も撮影出来ました。
今思うと、「あまり撮るでないよ」というのに加えて、「そろそろ電池が切れるゆえ、宿の近くで換えの電池を買っておくがよいぞ」
という、優しいお知らせだったのではないか、と思います。



<旅行記2日目 京都>

2日目(京都)
朝 京都 → 保元・平治の乱散策 → 六波羅巡り → (神戸に行こうとして雨で足止め) → 蓮華王院 → (東福寺) → (京都の友人宅) → 夜 神戸泊

【京都府】

京都は本当に幾らでも見る場所があり、全く絞り切れませんので、巡った場所のみご紹介いたします。
また、観光パンフレットは京都駅観光案内ほかで配布しています(私は宿でもらいました)

京都清盛観光ナビ> http://kanko.city.kyoto.lg.jp/kiyomori/kiyomori-navi/
このサイト見ておけば間違いないかと。(知らなかったので見てません)

私が観光に使ったのはこちらのサイト。

平清盛の京を歩く
駅や宿に観光パンフレットがおいてあります。WEBからもダウンロードできます。
サイトだけ見ても面白いと思います。新旧重ね地図なんてわくわくします。(というかWEBサイト見てから京都行けばよかった)
歩く、とありますが、エリアが広いのでレンタサイクルがおすすめ。
歩行兵の気持ちになれるので歩くのもいいと思いますが、時間が足りません。


このような感じの地図があります。
これは平治の乱の解説地図で、烏丸御池から三条東殿→信西屋敷跡→待賢門跡→一本御所跡のように歩いてみました。遠かった…。



こっちは保元の乱の地図。解説も丁寧。なにせそうやって書いてくれないと、各ポイントがほんとに普通の路地だったりするので。


重盛VS義平のヘイヘイヘイ跡地だとか(通りの名前から判断してここ)




白河北殿まで攻めてきた清盛一行が為朝の強弓でびびったであろう場所だとか



三条東殿(ごっしー、義朝にさらわれるの巻)のようにちゃんと碑が立っているほうが珍しい




一本御書所跡なんてちゃんとしすぎてて感動したよ!





<そのほか有名どころ>
六波羅密寺…宝物殿にて、教科書でよく見る平清盛像が見られます。お隣に空也像もあります。売店で「六波羅限定!NHK公認!平家紋蝶ガーゼハンカチ」を売ってました。滞在時間15~30分。






三十三間堂…言わずと知れた蓮華王院。梁塵秘抄の展示がありました。字が個性的(柔らかい表現)だったので驚いた。
大河ドラマ見てから行くと、狂喜乱舞した挙げ句に、「仏が千体…!ぞくぞくするのぅ…!」と打ち震えるごっしーの幻が見えます。

法住寺陵…後白河帝陵。蓮華王院のすぐ近くなので、必ず行くべしです。私は行ってないですが…ほんと近かった。行けば良かった。

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・2日目まとめ

京都で1日時間をとれば、もう少し回れます。私は雨で足止めされたのと、友人と会ったのとでこのくらいでした。
早朝は雷雨がひどく、どうなることかと思いましたが、傘の必要のない天気になってよかった。
が、調子に乗っていたら京都で時間を使いすぎてしまい、あわてて神戸に移動しようとするものの
快速が止まっていて、清盛関連施設の開館時間に間に合わないことが判明し、結局京都へ引き返す…という目にも遭いました。
後白河が「わしの蓮華王院になぜ来ぬ!!!」と言ってんだなぁ、仕方ないなぁと思って諦めましたが、蓮華王院よかった。
そして結局ごっしーの我が儘で割を食ったのは坂出巡りでした。つまり崇徳院…。

<旅行記1日目 愛知>

ドラマの要素は一切ありませんが、大河ドラマの放映にあわせて色々な企画や観光案内がなされていました。
巡った順にご紹介+簡単な旅行記なども。

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1日目(愛知)
昼 出発→ 夕 野間大坊(義朝・正清墓)・熱田神宮 → 夜 京都泊


【愛知県】
源氏ゆかりの地が幾つかありますが、あまりドラマで盛り上がろう感はありませんでした。
名古屋(または金山)で乗り換えて、知多半島の先の方まで行きます。

<野間大坊>
所要時間…15分 境内参拝自由
お手洗い…なし
駅から…名鉄「野間」より徒歩12分 タクシー常駐なし(駅に看板が出てるので呼べば来ます)
コインロッカー…なし。駅にもなし。金山か名古屋で預けるのが吉。



<コメント>
義朝・正清・池禅尼の墓あり。駅からの道中、「長田忠致邸跡」「はりつけの松」の看板があります。松まではちょっと歩きます。
境内参拝自由。事前に予約すれば義朝の絵(?)など見せて貰えるそうです。お寺ではなく、教育委員会から貸し出してもらうそうな。
名古屋から往復するとトータルで3時間は見ておきたいところです。
また、駅周辺には何もありませんが、義朝公墓というのぼりと、野間大坊という看板がありますので、迷わず行けると思います。



こんな感じなので、のぼりに従って歩きさえすれば大丈夫です。迷わず行けると思います。行けるよ!!



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<熱田神宮>
所要時間…?(広いので人によります) 境内参拝自由
お手洗い…神宮内に数カ所
駅から…名鉄「神宮」より徒歩1分

<コメント>
由良御前ゆかりの地、と言っても史跡等はなかったはず。森が深い緑で、ああ由良御前のイメージカラーを緑にしたのはこういう理由かーと思います。
神宮内のきしめんがおいしいらしい(フォロワーさん情報)。

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・1日目まとめ
ちょうど野間大坊に夕方に着いたため、住職さんが義朝&鎌田夫婦の迎え火と読経をするところに立ち会うことが出来ました。
が、個人客が2名いらして、しかもそのお二人もばっちり読経していたので、個人的な迎え火をここでしているのかと思い
同席するのを遠慮して、ちょっと離れたところで一段落するのを待っていたのですが、あとで聞いたら「義朝公と鎌田夫妻の迎え火ですよ」と。
それなら一緒に手をあわせておけばよかったなーと少し後悔しました。
毎年迎え火をやってるのでしょうか。それはそれで凄いことですね。